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  • 執筆者の写真プロデューサー Renji Fukuyama

答えはシンプル。

正直、子どもと関わるのは得意ではありません。特に若い頃はめんどくさいと思ってましたし、どう扱えばよいのかが分からず苦手でした。

いつの頃からか『障害という個性』をもつ子どもと関わるようになったのも何か志しがあったわけでもなく単なる話の流れでした。

自分が幼稚園に通っていた頃、生まれながらに手の形が僕と違う女の子と席が隣りだったり、小学校の頃は友達の弟が今でいう重度の自閉症だったり、中学校のサッカー部に発達障害の友達がいて怖い先輩から

「お前らでこいつの面倒みてやれ」

と言われたり、子どもの頃からそういう環境だったせいか特に何のこだわりや抵抗感はありませんでした。


今、会場打ち合わせなどで施設へ行くと

「ビリーさんは?」

「ハーモニカやるの?」

「踊る人来る?」

と、子ども達が声をかけてきます。

中には会話は出来ないけどそっと僕の手を触ってくる子がいます。

たまに僕のツボを刺激し本気で笑わせてくれる子がいます。でも時にしつこすぎる子には〝うっとおしい〟と思ってしまうこともあります。それでも彼等はまた会えば

「蓮ちゃん」

「福山さん」

と声をかけてきてくれます。


自閉症で話が出来ない子と向かい合い目を見ていると思わず

「本当はぜ〜んぶ分かってるんじゃない?」

そんな気持ちになることがあります。


世の中で言う〝普通〟とは、数の論理です。

容姿、思想、習慣や言動、何でも数が多いのが〝普通〟とされます。


もしも彼等と僕等の数が逆の世界だったら?


いつか僕も自分のことを自分で出来なくなる時が来る。もしかしたらこの中の誰かにお世話になってたりして。


そう考えればいじめ、差別や偏見、そんなしゃらくせぇ世の中に蔓延る問題を解決する方法の答えは意外にシンプルなものなのかもしれませんね。


たぶん〝キッズツアー〟の使命は、そんなところにあるのかもしれません。




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